『愛しきソバージュ』

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2018.5.15 model*理絵子

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 娘をスカウトしました。彼女の横顔を見ときの胸のトキメキを写真にしたいと思ったのです。娘の第一印象はミステリアスで、ソバージュのヘアスタイルが似合っていました。ボサノヴァの流れる昼下がりの喫茶店でブラックコーヒーを飲みながらお互いにミステリー小説など読みながら過ごせたら、そう思わせる女の子でした。

 あれから一週間が経ちました。今日の暑さは夏が来たみたいです。約束の場所に現れた理絵子の髪はあの日と同じソバージュで、この日射しはエキゾチックな理絵子への歓迎の意味なのでしょう。理絵子にカメラを向けました。彼女が創る空間とゆるやかな時間の流れは麻酔のように僕の精神を支配して行きました。僕は理絵子に背中を撮りたいと言いました。すると上着を脱ぎ、脱いだ上着で胸を隠しました。理絵子の背中は引き締まって美しい背中でした。

 もっと理絵子の側にいて、もっと彼女のことを知りたいと思いました。それほど魅力的な女の子でした。おそらく、揺るぎない美学を内側に秘めているからでしょう。彼女と別れたあと、また撮りたいと強く思いました。いえ、本当は会いたいという気持でした。

 僕はジョアン・ジルベルトの名曲『セガ・ジ・サウダージ/想いあふれて』を繰り返し聴きながら、そして理絵子の背中を思い浮かべてこの文章を書いています。

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□この作品に興味がある人は拍手してください。
□この作品(他のカット)は九月の個展で展示します。








2018-05-17 : スカウト : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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