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『ウグイスが鳴くホーム』

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2019.10.16 model*オリビア

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 僕はそれを男にとっても女にとっても切実なことだと捉えている。しかし、それに至る過程で振り向くことは許されない。取り憑かれたように突き進まなくてはならない。わずかに失恋に至る過程に似ている。この撮影を考えたきっかけはマネの絵画『フォリー・ベルジェールのバー』だった。そこに描かれたバーメイドの女は娼婦だった。
 ひとり、またひとり、そのホテルに男と女がバラバラに入って行く。太宰は「淫売婦のふところでかえって安心してぐっすり眠れた」というようなことを書いているが本当だろうか。ねえ、君。そうなのですか?と尋ねてみたくなる。

 娘を路地に立たせた。ある女からプレゼントされた膨大な数のグッズの中から轡と洗濯バサミを持参し娘に渡しシャッターを押した。そして、いかがわしさを自慢するかのような彩色のホテルの玄関を入ると「悪いけど満室だよ」と小窓越しにオバさんの声がした。仕方なくホテルを出た。

 駅に戻りホームに上がると、さっきこの駅に着いた時には気づかなかったが、小鳥の鳴き声がスピーカーから流れていた。なるほど、この駅名にまつわる鳥の鳴き声なのだった。

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□この作品は来年の個展『妄想浪漫』のために撮ったものです。(ただし展示は別カット)
□この作品を気に入った方は拍手をお願いします。。






2019-10-17 : 35th個展に向けて : コメント : 0 :
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プロフィール

ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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